星を数えて夜道を歩いた
明るい東京の空を眺めて
目的のない独り歩き
不審者も変質者も会ったことがない
薄暗い路地にも街灯のない脇道にも
ミステリーも何もなかった
止めどもない涙を浮かべて
泣きながら帰った日を
いくつ覚えているだろうか
悔しくて、悲しくて、打ちひしがれて
どうしようもない想いに胸を痛めた日を
いくつ覚えてるだろうか
夜の街が好き
掃き溜めのような街で
人生の半分を過ごそうとしてる
お前はこの街から離れられない
そう笑った人達は私を置いて
どこかに消えた
人が居なくなるのは早い
残るのは逃げ遅れただけ
何にもなれず、どこにも行けず
誰の記憶にも残ることなく
無名のまま朽ちていく
眠いのに余計なこと考えて
今日も朝を迎えそうだ